・・・2020.10.02更新
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Q.花屋に入荷して数日が経過したバラにカビが発生しました。責任の所在は花屋さんと生産者さんのどちらにあるでしょうか?
A.責任の多くは花屋さんにあります。
これが前回までの検証で得た答えですが、花屋さんに責任が及ばない場合もあるので、以下に個人的感想を書き出してみました。(あくまで感想レベルです)
1.生産者さんが、生産、選別にベストを尽くして出荷するも、遠方産地であるが故に、市場到着まで多くの時間がかかってしまう。経由ポイントが複数ある場合などは菌の付着リスクも増えてしまう。輸送中、過密による湿度の上昇、混載による菌の伝染。
2.生産現場の選別段階でカビ菌を知ってて見過ごす(確信犯)
3.市場に保冷と除湿を完備した専用ヤードがない。
ざっと思いつく限りです。このうち2と3は「なんとかしろ!」ですが、1に関しては業界全体で考えなければいけない問題だと思います。ベストを尽くされている生産者さんでさえ、残念ながら出荷時の最高な状態までしか知らず、よもや花屋さんに着く頃にはカビだらけなんて想像もできないでしょう。
さて引き続きバラの観察ですが、さらにすっ飛ばして入荷後1ヶ月の様子です。
どうでしょう?鑑賞には充分耐えられると思いませんか?多くのお客様が「バラは日持ちしない」とおっしゃいますが、管理次第でこんなに日持ちする花もありません。そしていかに長持ちさせるか?その方法をお伝えしようとすればするほどウザがられるのもまた事実なのであります(汗)
次回は悲しいお知らせです・・・
・・・2020.09.29更新
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前回、ボトリチス菌は身近に潜む菌だと書きました。それは生産者さんのハウスや作業場はもちろん、花を市場に運ぶトラックの中、市場の場内、花屋さんが市場からお店に運ぶ車の中、お店、フラワーキーパー(いわゆる冷蔵庫)など、ありとあらゆる場所に潜んでいる可能性があります。なので誰か一人が頑張ってボトリチス菌に抗っても、他の誰かによって無に帰す場合も往々にあるでしょう。
生鮮食品などを産地から販売店まで切れ間なく低温輸送する「コールドチェーン」に倣って、切り花輸送でも「低温、除湿、除菌チェーン」が確立されればと思う今日この頃ですが、最後の砦の花屋さんで鮮度管理がおろそかになれば全てが水の泡となります。こういった問題について意外と知らない花屋さん事が多く、業界のマイナス成長につながる要因だと感じています。
ちなみにこの実験は数ヶ月前に行われ、時間経過は圧縮された記事となっております。
さて実験開始から4日が経過です。花屋さんからクレームがきた日数が経過しました。まずは冷蔵庫内の環境です。
湿度はまあまあ。続いてバラの様子です。
まあ当たり前なんですが内田さんちのバラに限って4日で障害が出る事は考えにくく・・・
さらに経過観察し、一気に10日後がこちら!
まぁ実験を始める前からわかってましたが、きちんと品質管理をしていれば2週間くらいは問題ありません。しかしこれで内田さんへの疑惑が晴れましたね。よかった。よかった。
ところで実験はこれで終わりません。次回に続きます。
・・・2020.09.28更新
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「5日前に市場へ出荷したウチのバラにボトが出まくったと花屋さんからクレームがあったんですけど、のはなさんのところはどうですか?」
いつもお世話になっている内田ばら園さんから珍しく電話があったかと思えば、重い話題。ここで少しおさらい。
「ボト」とはボトリチス・シレネアと呼ばれるカビが原因の「灰色カビ病」のことで、業界では略して「ボト」と呼んでいます。花弁や花首にカビ菌が浸潤すると腐食してしまう病気、このブログでもかつてお話しした業界泣かせの病気です。(過去記事はこちら)
ボトリチス菌はごくごく身近に存在するカビ菌で、胞子で増殖します。高温多湿が大好き、でも湿度があれば低温でも活動できる厄介なやつです。当店では除菌や除湿に注意を払いながら鮮度管理を行なっているので、ボトリチス菌による被害は最小限に食い止められていると思いますが、それでも完璧ではありません。さらにボトリチス菌は繁殖のスピードがとても早く、針の穴のようなシミから1日で一気に広がるなんてザラです。
ここで今回の問題です。
入荷して5日(正確には4日)経って蔓延したボトリチス菌の責任の所在はどこにあるのか?ということ。
内田ばら園さんとは年に2度くらい、市場のバラ担当者も交えて三者協議会(生産者・市場・花屋)を開催し、様々な意見交換を行っています。内田ばら園さんの凄いところは①品質に対する飽く無き探究心(当然ながらボトリチス菌を含め病害虫への対策意識も高い)②およそ生産者らしからぬ謙虚さ(花屋さんからのフィードバックを軽視しない)にあると思います。あとこれは自慢になってしまいますが、そんな内田ばら園さんからは「のはなさんの鮮度管理は完璧!」と太鼓判を押してもらってます。なので「もしのはなさんで槍玉に上がったバラにボトが蔓延するようなことがあれば事実を真摯に受け止めて改善していきたい。ついてはサンプルを送るので試してください」ということになりました。(責任重大)
内田ばら園さんの行動もボトリチス菌の蔓延速度ばりに早く(笑)すぐにサンプルが届きました。それがこちら
プライムチャーム+
そして追加検体はジュミリア
いずれも当店ではよく入荷する品種です。
内田ばら園さんの徹底した栽培管理と、のはなの徹底した鮮度管理で、はたして彼らはどうなるのか?乞うご期待!
・・・2020.09.07更新
コロナの影響で中止や延期などが相次いでいるホールイベントが、少しづつですが増え始めてきましたね。今回ひさしぶりの発表会納品は、毎年ご注文をいただいているお客様で、開催されるか心配でしたが、無事に当日を迎えられたようです。
\(^o^)/
ブーケスタンドは大小様々な花束をスタンド花のように挿したもので、イベント終了後にお花を分ける手間が省け、大変ご好評いただいております。「なるべくスピーディに」「なるべく人と接することなく」など、コロナ禍でイベントのお花に求められるニーズにもブーケスタンドは対応できていますかね〜?
・・・2020.08.29更新
遠方にお花を送りたい時、注文した花屋さんから宅急便で送る以外の選択肢として、全国のお花屋さんを繋いだネットワークがご利用いただけます。世間一般的には「花キューピット」が有名ですね。ただ花キューピット以外にも全国のお花屋さんネットワークを持つ団体は多くあり、当店は「イーフローラ」という団体に加盟しています。イーフローラの良いところは自店の個性を前面にアピール出来るところにあると思います。それは他のネットワーク団体が所謂「カタログ商品」に傾倒しているなか、お花屋さん自らが提案発信できるからです。
イーフローラに加盟する1200店舗の花屋さんの多くは、画一的なカタログ商品に不満を抱き、お店の個性とお客様のニーズが「イコール」で結ばれるようなプラットフォームを求めているように思います。同一地域に加盟店が競合するようならそこには競争も発生するでしょうし、ひいては業界の成長の後押しにも繋がると思います。そんな未来志向から、当店は他では無く「イーフローラ」を選択したような気がします(遠い目)
そんなわけで話が長くなりましたが、先ほど敬老の日に向けてイーフローラ内の自店ページに商品掲載をおこないました。画像はその一部ですが、今年は可愛い花びんとブーケのセット販売がイチオシです♪
・・・2020.07.07更新
個性派揃いのオーストラリアンプランツの中からグレビレア:ロブスター(Grevillea robsta)が入荷してます。耐寒性、耐暑性に優れており、出荷された生産者さんからは「シマトネリコのように地植えがオススメです」と言われました。耐寒温度も−8℃くらいなので、この辺でもイケそうですね。
h 1.3m/10,000yen
・・・2020.06.30更新
その美しい葉色から根強い人気を誇るアメリカハナズオウ(Cercis canadensis)が3種入荷です。可愛らしいハート型の葉が魅力で、是非お庭に植えてほしい木です。
・フォレストパンシー(’Forest Pansy’)一世を風靡した銅葉
h 1.0m/6,000yen
・シルバークラウド(’Silver Cloud’)バリエガータ(斑入り)の希少種
h 1.1〜1.8m/6,000yen〜10,000yen
・ハートオブゴールド(‘Heart of Gold’)煌びやかな黄金葉、紅葉も素晴らしい
h 1.5m/8,000yen
・・・2020.06.29更新
7/1よりレジ袋が有料義務化になります。レジ袋を作る時に工場から排出される二酸化炭素による地球温暖化や、川や海に袋が流れて海洋ゴミになる事などが深刻な問題だとのことです。レジ袋を有料化することで「お客様がレジ袋を断ることを推進」する取り組みだそうです。
「はたしてこの取り組みにどれほどの意味と効果があるのか?」
噂によるとポリ袋に使われるポリエチレンは理論上、発生するのは二酸化炭素と水、熱で、ダイオキシンなどの有害物質は発生しないらしい。
噂によると石油精製時にポリエチレンは必然的にできるので、ポリエチレンを使用する方が資源の無駄がなくてエコ。さらにポリ袋は薄いので、資源使用量が少なく済むらしい。
噂によるとポリ袋はリユース率が高く、レジ袋として使用したあとゴミ袋として使用でき、都内ではサーマルリサイクルし、ゴミ焼却燃料になるので無駄にならないらしい。さらには繰り返し使用ののエコバッグに比べ、その都度使用するポリ袋は衛生的。
噂によるとポリ袋は紙袋の70%のエネルギーで製造可能らしい。
噂によるとポリ袋の輸送に必要なトラックの量は紙袋の7分の1らしい。
なぜ「レジ袋」が槍玉に挙げられるのだろうか、甚だ疑問です。
・・・2020.06.28更新
ニッケイは香辛料として八ツ橋などに使用されるシナモンの親戚で、通称「ニッキ」と呼ばれています。使用される部分は根の部分で、お腹を空かせた昔の子供たちはこの根を噛み噛みしていたとのこと(まじか)耐寒性はあまりなく、千葉あたりでは地植えで越冬できるそうですが、この辺は微妙です。ですがインテリアグリーンとして室内での管理なら大丈夫とのこと。耐陰性もあるので、出荷された生産者さんも室内観葉植物として提案してくださってます。
h 1.4m/8,000yen
・・・2020.06.27更新
数あるアカシアの中でも青みを帯びた葉色の美しさが人気のコベニー(Acacia covenyi)が入荷しました。耐寒−5℃くらいなので、この辺でもギリ大丈夫でしょう。生育に関しては多湿にならないよう注意する程度でOK!
h 1.0m/8,000yen