・・・2021.08.15更新
「お盆が終われば誰も花屋に用はない」ということで、8/16から8/25まで夏季休業とさせていただきます。例年より少し長いのは、後半にワクチン接種を行うためで、あるかどうかもわからない副反応に対してのリスクヘッジという訳です。テレビで見るとスゴいぶっとい注射針のようで、一抹の不安を覚えますが、しっかり抗体作ってきます!
・・・2021.07.31更新
なかなか流通量が少ないクルシア:ロゼア(Clusia rosea)の「プリンセス」が入荷しましたが、速攻で鉢上げしました。この夏でもうひと伸びしてもらいます(笑)
クルシア:ロゼアは西インド諸島や南アメリカ北部などが原産地で、耐寒10℃と寒さには弱いため、日本では主に室内観葉植物として流通していますが、現地では普通に5mくらいになる中木で、生垣なんかにも使われています。丸く可愛らしい照葉は清潔感があり、家庭用に小型の品種に改良された「プリンセス」はいかにも室内向きです。
乾燥には強いので、水やりは与えすぎより放置気味がいいですね。日当たりは好みますが、真夏の強光線は避けたほうが無難でしょう。
クルシア:ロゼアの葉は鋭利なもので傷をつけると白い樹液が痕を残します。名前やメッセージ、模様などを書くことができるので、シグネチャーツリー(Signiture Tree)とか、サインの木なんて呼ばれたりもするそうな。
試しに1枚拝借してやってみましたが・・・
なんか違う・・・
・・・2021.07.23更新
かつて2度訪問したことがある用土(地名です)の中島賢司さんは生産物のチョイスが少しマニアックなんですが、「ひたすら趣味に走ったマニアック」というよりは「少し変わってるが実用性もある」くらいのちょうど良さがあり、これは市場でも価格が出やすく、かつ競争力もある絶妙なラインだと個人的には思います。
中島(賢)さんは生産物の売り方や販促物の製作にも余念がなく、ポスターやポップ、冊子などを丁寧に作り込み、市場での見本展示も積極的に行っています。
ただ作って、ひたすら売るだけの生産者と一線を画す知性と感性と行動力を合わせ持った方で、メガネの奥の鋭い眼光にドキッとした記憶があります。
そんな中島(賢)さんが、まぁ僕の心をくすぐる樹を作ってしまいまして、早速市場に問い合わせるも「今期完売」とのこと(マジか)
でもせっかくなんで冊子をお取り寄せ・・・
黒葉のサルスベリ「ブラックリーフダイヤモンド」シリーズです。
しかしそれからしばらく経ち・・・
なんと幸運にもゲットできました!
泣いても笑ってもこの1鉢のみ。どうやって入手したかは秘密です。
アメリカのJ.ベリーナーセリーで生産された新しいタイプのサルスベリで、この子は「ブラッシュ」と言います。見事な黒葉ですね!
・・・2021.07.19更新
毎度お馴染み、小さい花束をスタンド花のように差したブーケスタンドはイベント終了後の取り分けが楽で大変好評です!今回は20以上の花束で構成されているのでとてもボリューミィです♪
このところ3週連続で発表会の納品がありまして、ワクチンの接種率が関係しているのか?イベントも徐々に増えて活気が戻ってきたように感じます。
・・・2021.07.09更新
脇芽を欠いて一花に栄養を集中させるため、生産に大変手間のかかるディスバッドマム、その新品種「フォレスト」は新しいだけあってgoogleの画像検索にも引っ掛からず、市場から「明日こんなの出荷あります」の営業電話だけではどんな花姿なのかも分からないので、セリ当日の朝に下見をして気に入れば購入という段取りになりました。
翌日、市場へ行き箱を開けてみるとあらびっくり!なんて個性的なマムでしょう♪
淡めのグリーンなのでお供えにも重宝しそう。そんなわけで即購入しました。
と・こ・ろ・が!
この「フォレスト」全くといっていいほど売れません。聞けばメデューサに似たカールした花弁は多くのお客様に「弱ったような」「枯れているような」印象を与えているらしい。無念・・・
これがね、東京のお花屋さんだとオシャレに見えてしまうんですよ。実際。しかしこれを土地柄や住民の意識の違いとかで片付けず、このマムの魅力を引き出せていない我々のスキル不足だと(若干卑屈気味に)捉え、精進していきたいと思います(T_T)/
・・・2021.06.25更新
「砂漠の薔薇」の異名をとるアデニウム:オベスム(Adenium obesum)が入荷中です。
ボトルツリーやブコニアといった、太った基部を持つ樹木や、いわゆるコーデックスと呼ばれる塊根植物が大好きなワタシですが、なかなか高価で、しかも狭山じゃ売れそうもないことから入荷を渋っていました。しかしついに我慢の限界です(笑)
「砂漠の薔薇」と呼ばれるだけあって、初夏から秋にかけてとても綺麗な花を咲かせます。日当たりを好み、耐暑性も抜群ですが、越冬には10℃くらい必要なので冬は室内に取り込んでください。落葉しますが翌春に萌芽します。水やりも控えめで、カラカラに乾いたら与えるを徹底し、冬季は心を鬼にして断水です!
限定3鉢ですが、きっと売れません。売れ残ったら持って帰ります(笑)
・・・2021.06.24更新
レックスベコニアの6種アソートが入荷中です。
花壇を彩る一般的なベコニア:センパーフローレンスとは異なり、葉の色を楽しむベコニアですが、花も普通に咲きます。しかしこのベコニアの最大の魅力は「日陰で育つ」という点だと思います。温度と空中湿度があれば日差しを浴びなくてもスクスクと育つので、「真夏に日陰を彩りたい」なんていう無茶なご要望にもお応えできる優れもの!
毎年、近所のお店の北向きの入り口前を植栽しているのですが、昨年そこのご主人に「コロナ禍で店舗入り口を開放している。毎年花を植えてもらっているが、終わった花や散った花が店内に入ってきてしまうので花以外の植栽で明るくできないか?」という相談を受け、レックスベコニアで植栽したところ大変好評でした。
いつも思うのですが、こういう特性を持った植物って、ただ並べてるだけではあまり売れず、キチンと説明、提案してこそスポットを浴びるんだと思います。最近はホームセンターや我々専門店のスタッフの知識不足もあって、こういった素晴らしい植物の取り扱いも少なくなくなり、結果、生産量も年々減少傾向にあります。悲しことですが、販売スタッフの知識レベルの向上が業界の発展に少なからず影響を与えるんだと肝に銘じ邁進していきたいと思います(たまには真面目)
・・・2021.06.22更新
学名:セラトペタラム(Ceratopetalum)通称クリスマスブッシュが入荷中です。なかなか良いサイズと樹形です。
日本では初夏に開花するのに何故クリスマスブッシュ?と思われる方の為に簡単に説明を・・・
クリスマスブッシュはオーストラリア原産の常緑低木で、南半球の現地ではちょうどクリスマスシーズンに見頃を迎えるからです。
白い小花が咲いた後にガクの部分が赤く色づく様子がクリスマスっぽいって感じですかね〜
地植えでの越冬も狭山市、入間市で確認済みですが、唯一の弱点が夏場の極端な乾燥だと思います。鉢植えなら水切れに充分注意し、地植えなら終日陽が当たる場所は避けて半日陰が良さそうです。
毎年11月くらいになると切り花でも出回り、しかも結構高いので、もし売れ残ったら店に植えておいて収穫でもするか?と考えた1秒後に「日本は北半球」という事実に直面するのでした(汗)
・・・2021.06.21更新
珊瑚を思わせるユニークなフォルムの「ミルクブッシュ」が入荷中です。
敷居の高そうな、上級者っぽい見た目ですが、ただのトウダイグサ科ユーフォルビア属なので、初心者でも簡単に育てられます!
目に見える緑の枝の先端には非常に小さな葉がつきますが、すぐに取れてしまいます。枝は多肉質で、挿木によって無限に増殖できますが、むやみやたらに増やさないでくださいね(笑)
もともと南アフリカ、熱帯アフリカ出身なので、暑さや乾燥にはとても強いです。逆理論で寒さや多湿は苦手ですが、冬季は5℃くらいあれば越冬できます。
品種にもよりますが、秋冬の低温に当たることで枝が紅葉します。その姿はまさに珊瑚と呼ぶにふさわしく、ぜひ持っておきたいイージープランツです。
・・・2021.06.14更新
売れると思って仕入れるも、得てして売れない。その王道パターンがコチラ。
銀葉の宿根ガザニア「ティラミス」は入荷から販売が伸びず、ついには観賞用として歩道の大鉢で隠居生活となりました。それからしばらく施肥や灌水にいそしむと、見事画像のような感じになりました。
こうなるとお客様たちから「この花はないの?」と、まぁよく聞かれるわけですよ(笑)C-C-Bよろしく「ないものねだりの I want you」状態ですね。
そうかといって、花は「ティラミス」に酷似した、普通の緑葉のガザニアを仕入れれば「葉の色が違う」と言われ、まぁそうなんですけどお客様は難しいなぁと(笑)
ネットもSNSもやらない高齢層の潜在需要とマッチングする方法が知りたいと思う今日この頃です(T-T)