・・・2017.07.21更新
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長野は広い・・・千曲市を出た我々が本日最終的に目指す上伊那郡まで2時間弱。そういえば長野県て確かカーネーションの生産では日本一。その中でも「南信州ハウスカーネーション組合」は、確か県内生産の1/3を占めていたはず。川越市場にも数名の生産者の方が出荷しておりますが、高齢化が進み、規模も縮小気味です。
川越市場にはこの時期、国産のスタンダードカーネーションの入荷が少ないので、関根君と飛び込み営業をすることに。とある1軒の農家さん。15市場に出荷する大規模生産者さんです。忙しい中、快く話に応じてくださいましたが、同じ地区で川越市場に出荷されている農家さんがいる手前、ちょっと出しずらいとのこと。まぁ話はわかりますがね。
さらにそれだけが理由ではなく、ここ最近の良天続きでハウス内のカーネーションが一斉に咲きだして収穫が追い付かない状況。ハウス1棟丸々見捨てる羽目になったとか、クオリティの高い輸入カーネーションの台頭で価格も伸びないとか、若い労働力を求めて海外からの研修生に期待するも教育にかなりの時間と労力がかかるなど、かなり目一杯のようでした。ふと見渡せば慣れない日本で収穫作業に励むオリエンタルな雰囲気を纏う女性スタッフ達や収穫に間に合わず廃棄されたカーネーション達・・・なんとも言えない気持ちでハウスを後にしました。このように生産現場を見るたびに、花の見た目の綺麗さの中にも各産地の苦労や想いが詰まっている事を我々はしっかり咀嚼して販売しなければと改めて感じるのです。
気を取り直して上伊那へ向かいます。目的地である上伊那郡の手前、駒ケ根市はソースかつ丼が名物ということなので昼食。なかなか美味かったですよ。
お店を出て10分くらいでしょうか、本日の最終目的地、アルストロメリア生産の「ミヤシタフローリカルチュア」さんに到着です。宮下社長が笑顔でお出迎えです。
着いたらちょうど選花作業中でした。長さ、花付きの具合などで選別をおこないます。
選別後、すぐに保冷庫へ。宮下さんちのアルストロメリアは、品種(色)がミックスで箱詰めされているので、少量多品種を好む花屋さんはとても助かります。
しかも、ぼや~っとした色が多いアルストロメリアの中で、宮下さんの選抜した品種はハッキリとした色合いも多く、のはなでも好んで使わせていただいております。
続いてハウス内を見学させていただきました。宮下さんちのハウスはかなりハイテク化が進んでいるとのこと。聞けばハウスの管理はほとんどが機械化。温度管理はサーモセンサーが担い、ハウスの遮光や開閉などはほとんど人の手を煩わせません。湿度管理もアルストロメリアには重要課題で、説明を受けている最中にもハウス内には自動でミストが放出されていました。
ハウスがたくさんある農家さんの場合、たとえばハウスの開け閉めだって一苦労です。湿度が高いからハウスを開けようと思ったって、最初に開けたハウスと最後に開けたハウスとの間に発生したタイムラグによっては加湿ダメージにも差が出ます。機械化されたハウスであればそういった心配もなく、人間は収穫や選別など、人の手でしか出来ない作業に注力できます。莫大な投資ですが、生産品の高品質化を考えた時に、この機械化は素晴らしい決断だと思いました。それでも宮下社長はこう言います。「10年前にオランダに営農の見学に行ったがすでにここ以上のレベルだった。従業員のハサミにはカウンターが内蔵され、何本切ったかなど、収穫本数を正確に管理し、目の届かない実働勤務実態ですら把握している。日本は営農や流通で世界から10年遅れをとっているね。もう追い付けないよ・・・」ぐぬぬ・・・
そういえば宮下社長からハウスの説明を受ける前から気になっていたことがあり、すんげぇ小さい事なんですが、それが「ミヤシタフローリカルチュア」の生産高品質化とブランド力に少なからず寄与していると感じました。それは何かというと、単純に「綺麗」な職場であるということ。ハウスの中も外も、作業場の中も外も、今まで見てきた生産者さんの中で一番綺麗でした。さらに庭木の手入れが行き届いていたり、道具の整頓など、ひとつひとつ上げればどれも些細なことなのですが、全体を俯瞰して見た時に「いい花が作れるわけだ」と腑に落ちるのです。
※こんな写真撮ってすんません(汗)
今回の産地回りで、日本の切り花生産の未来予想図がなんとなく見えてきた気がします。宮下さんありがとうございました。最後に宮下さんの新作を・・・
ブライズメイドで一躍有名になった、レジア(段咲き)の黄色です。名前は「リオ」と申します。8月のお盆明けに出荷できそうだとのこと。少々値が張りますが、のはなでも入荷予定ですのでお楽しみに。(もうちょっとだけ続く)
・・・2017.07.19更新
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そういえばJA甘楽管内でトルコキキョウを作っておられ、川越市場にも出荷されているコサージュ会員の中澤英一さんが前日の会に遅れて登場。すごく真面目な良い方で、ついつい話し込んでしまいました。2日目は中澤さんの車で2軒だけご一緒させてもらいました。
1軒目、千曲市力石の宮原さんのハウス、なにわ花市場と世田谷市場に出荷されているそうです。奥から宮原さん、中澤さん、関根くん
見よ!このサイズ!これがトップクオリティのコサージュ仕立てです!品種は「フウガ」
思わず食べてしまいたくなる「シュガー」
中曽根さん曰く「超難しいから作らないほうがいい」とされる「フェゴ」を作りこなせる宮原さんはさすがです。
ハウス内で従業員の方が芽欠き作業をされていました。コサージュ仕立ては1茎1花に仕立てるため、素性の良い芽を残して余計な芽を欠く作業はとても神経を使い、膨大な時間と労力を要します。取引価格が高価なのも頷けますね。宮原さんありがとうございました。
続いて一行は今回の本丸、中曽根さんの育種ハウスへと向かいます。
ハウスの中は試作品がずらり、全国から集まったコサージュ会員が中曽根さんから品種特性など生産者向けの説明を受け、次はどんな品種をつくろうかと想いを巡らせる場。みなさん真剣です。
そんな中、気に入った品種をご紹介します。クラシカルな色合いの「アッシュ」
「ユーズドミントガム」噛み終わったミントガムですって。もうちょっといい名前がいいですね。
「スモーキーブルー」紫でもラベンダーでもない絶妙なネーミングがピタリと当てはまった感じ。
「ハーレイクイン」こいつの紫バージョンで「ジョーカー」という品種があるのですが、ああそういう事か(笑)映画「スーサイド・スクワット」に登場し、バットマンの宿敵「ジョーカー」にメロメロなのが「ハーレイクイン」だからでしょうか。
「N2フリンジ:バオレット」と「N4フリンジ:ラベンダー」花弁の中心が開かない品種は花屋さんの好みも分かれそう。
「ラビリンス」花形が素晴らしい。どこから見てもまん丸。
「ワーロピンク」こんなに素敵なのに販売検討中ですって。
まだまだたくさんの品種があったのですが、もう正直違いが分からない(汗)ですがどれも素晴らしい品種でした。中曽根さんありがとうございました。
一行は上山田ホテルへ戻り、中澤さんとはここでお別れです。中澤さんありがとうございました。中澤さんのコサージュも楽しみにしています!(つづく)
・・・2017.07.18更新
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トルコキキョウといえば複数枝分かれした茎にたくさんの花や蕾をつける花として、ほぼ1年中お花屋さんで手に入る花ですね。このトルコキキョウを少し変わった方法で生産されている方達がいます。
長野県の育種家、中曽根健氏が育種した大輪フリンジ系トルコキキョウを、1茎1花に仕立てる「コサージュ仕立て」という技法があり、トルコキキョウの生産高品質化を志す全国の「コサージュ会員」に属する生産者さん達により生産されています。
1枝に1輪とすることで、栄養が1輪に集中し、表情豊かで大きな花を咲かせます。さらに畑で咲かせてから摘み取り、出荷するため、花首が硬くなり、大輪でも垂れない。なおかつ通常のトルコキキョウに比べて花持ちが格段に良いという特徴があります。
前振りが長くなりましたが、全国のコサージュ会員さん達が一堂に会し、中曽根氏の育種した新作を見学したり、情報交換を行う集まりが先日、千曲市の力石で行われ、川越市場のセリ人である関根くんと一緒に行って参りました。
しかしせっかく長野県まで行くのにトルコキキョウだけではもったいない・・・ということで、日ごろから川越市場に出荷されている生産者さん何件かをルートに組み込んでみました。
7/6(木)10:00に川越市場を出発。圏央道の川島ICから関越、上信越と乗り継ぎ約2時間、長野県は佐久市に到着。ここではアルストロメリアを生産されている工藤誠一さんのハウスを目指します。
少し迷いましたが無事に到着。アルストロメリアのハウス見学は初めてです。工藤さんちのアルストロメリアは1箱に30本入りとお求めやすく、のはなでも随分お世話になっています。少数精鋭で営農されており、今年は除湿問題などでご苦労されていましたが、春以降は安定したクオリティをキープしています。現在は改植シーズンで出荷量も減っていますが、ほぼ周年で出荷されています。
ハウス内を見学、工藤さんの生産品目では個人的に1番好きな「ドルチェビータ」上品な色合いで、割とどんな色合わせにも使えます。
続いて「デコラ」割とボヤ~っとした色あいが多いアルストロメリアの中でもこの品種は締りがあって好んで使います。実は工藤さん曰くこの2品種はあまり人気がないとのこと。よくある事なのですが、のはな的に好きな色合いの花は一般の花屋さんには人気が無い事が多いです。
こちらみんな大好き「オデオン」はセリにかかる前に売り切れる事が多く、欲しい時はあらかじめ関根君に根回しをしないといけません。
「黄色の良い品種がない」とぼやく工藤さんが新たに試みている品種がこちら
個人的には既存の「エストラーダ」の方が発色よく好きなので、やめないでほしいところ。
日差しは強いのにカラッとした陽気、ときおり吹く風はヒンヤリ、さすが高冷地といった感じ。工藤さんありがとうございました。
千曲市までは佐久から1時間くらい、途中で小諸市を通過するので急遽寄り道。多肉植物のパイオニア「錦玉園」さんにおじゃましてしまいました。(品種が特定されないよう画素数落としてます配慮)
先代から、もうかれこれ50-60年くらいたつのでしょうか?多肉植物がブームになる20年くらい前までは川越市場にも出荷がありましたね。1ケース内で決して品種が被らない至極のアソートはまさに「多肉の宝石箱」でした。現在は販売規模も縮小ぎみですが、日本はもとより海外からもマニアが足を運ぶ聖域です。最近では多肉生産者さんも増えて喜ばしい一方、マニア垂涎のレア品種がネットで取引される中で品種の混雑や紛い物の流通、窃盗の被害などもあり、園主の2代目児玉さんも嘆いておられました。個人的に長年探し続けている多肉「ユーフォルビア:オベサ」伺ってみたところ雌株不足で販売品はありませんでした。残念。
さて時計を見ればすでに17:00を回っていました(汗)
中曽根さんちの圃場を見るという本日のメインイベントは明日にまわして、コサージュ会の親睦会の会場へと急ぎます。会場は上山田温泉の上山田ホテル。懇親会の参加者は70名弱、コサージュ会員さん達がほとんどでした。
市場関係者は6社7名で、小売りに至っては自分のみという・・・関根君の挨拶にただ一人耳を傾ける中曽根健さん(笑)
川越市場には残念ながら注文以外でトップクオリティのコサージュ系トルコキキョウが入荷することはあまりありません。セリ価格でユリの女王カサブランカと同等の価値があるコサージュ系トルコキキョウなので生産者も出荷する市場を選びます。しかし、ただ手をこまねいていても仕方ないのでお酌しながら招致活動に励みました(汗)ベテランから若手まで、いろんな話を伺えてそれなりに意義のある会でした。<つづく>
・・・2017.06.10更新
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外国のどこか、田舎のとある集落のはずれ、昔の人達はなんでも自分達でやったもんだ!もちろん塀だって自分で作るぜ!切り出した石を積んで漆喰を塗って化粧!どーだい!なかなか綺麗に出来たぜ!いつだったか馬車の荷台が勢いよく塀にぶつかってよー!塀が少し壊れちまったからそこいらにあった石を適当に積んだんだよ!ガハハハ!
あれからもう100年も経っちまった・・・今じゃこの村もすっかり人が居なくなってよ!廃墟だらけだぜ!そう言えばあの塀、せっかく積み直した箇所もまた少し崩れちまってよう・・・すっかり野ウサギの楽園になっちまったようだぜ!ガハハハ!
と、そんなストーリーがここにはあります。
以上!お疲れさまでした!
before
after
・・・2017.06.07更新
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いよいよモルタル造形の花形である着色工程に入ります。まずは1層目、着色は薄く、薄く塗り重ねるのがポイントです。
濃度やカラーを微妙にかえて、この枕木だけで5~6層も塗ることで色彩に奥行きが出せるのです。
擬石やプラスターは、真新しかった新品当初の状態を再現した後、経年変化を感じる風合いにワザと汚していきます。この手法は「エイジング」などと呼ばれます。エイジングは適当に汚すのではなく、自然に汚れた感じを目指さなければなりません。たとえば人の手の位置に近い箇所は手垢がつく「だろう」とか、地面に近い箇所は雨の跳ね返りで汚れる「はず」といったように、偶然に出来る汚れや経年変化を意図的に作り出すのです。しかもそれは一目で気づかないくらい、さり気なくおこなう事で、よりリアルに近くように感じます。
エイジングの手法を少しご紹介。ハケで大胆に色を乗せ、霧吹きでウォッシュし・・・
布でサッとふき取る。
立体感を出すために陰影を意図的に付けます。擬石と擬石の隙間をグレーでほんのり色付け。
こうした地道な作業を繰り返してようやく完成を迎えます。
そう考えるとディズニーの造形はエリアごとにテーマも違うし、なにより規模がハンパない!その労力たるや、さぞかし大変だったろうなぁ・・・
天気も良く、乾燥も早かったので、翌日にやろうと思っていたトップコートも塗れました。これにてモルタル造形は完成です。明日は植栽とデコレーションです。
・・・2017.06.06更新
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モルタル造形の完成まであと2工程です。
最終の色付け作業の前に全体の「ベース塗装」をおこないます。メイクなどで使うドーランのように、このあとの着色をしっかりと見せるためです。ただドーランと違って下地の凹凸を埋めたりはしません。真新しい塗り絵のような状態にするといったところでしょうか?
裏側もしっかり作り込み、塗り込みます!
着色前のたった1日しか見ることのできない貴重な光景です。
明日、造形に命が吹き込まれます・・・
・・・2017.06.05更新
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プラスターとは、石灰や石膏などをを主材料とした塗装材料で、外壁などの仕上げ剤などに使われます。
前日までに作った擬石や擬岩はあくまでプラスターの土台であり、当初はプラスターで仕上げたけど、経年変化でプラスターが剥がれ落ち、下地の擬石や擬岩が露出したという設定です。
仕上げで塗った設定なのにこのラフさ!だけどこれでいいんです!家の主が日曜大工の感覚で石を積み、適当に仕上げ剤を塗ったという感じを目指したのですから。
つづいて前日に作った擬木に節が入りました。年月が経って節が取れそうなくらい収縮した感じを再現です。
そういえばウサギさんの通る抜け穴ですが、積んでいた石が崩れて出来た穴という設定です。ということは崩れた石がそこいらに落ちている方がストーリー的には厚みが増しますね。
そんなわけで落石を・・・
近所の子供達!学校帰りに蹴飛ばさないでね!足が折れるよ~(笑)
明日は地味ですが着色前の下塗りです。
・・・2017.06.05更新
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前日におこなった下地にざっくりと下書きをしていきます。
デザインで言うところのこの部分・・・
まずは大胆にモルタルをのせていきます。
使用しているモルタルは造形用の「ギルトセメント」です。チキソ性が高く、造形に適しています。
つづいて擬石のアタリをつけていきます。水平器をつかって慎重に・・・
縦にもアタリをつけます。
人の手でラフに石を積んだ感じを出すため、部分的にモルタルを盛って立体感を出します。
造形用のヘラやブラシなど様々な道具をつかって、クラックや欠け、ヘコミなどをリアルに作りこんでいきます。
こちらではせっかく仕上げた下地に、なにやらグラインダーで研削しています。今回主役のウサギさんも様子を見ています。
そう!ここはデザインで言う所のこの部分・・・
塀からガーデンに抜けるウサギさんの抜け穴です!
完全に貫通はしませんが、そこそこ深い穴になります。こちらも造形開始です。
モルタル造形にはディティールへのこだわりが求められます。観察眼と再現力、そしてなぜこのデザインに至ったかのストーリー性なども重要な要素です。(それはまたのちほど・・・)
疑木も出来上がりましたね。
夕焼けに照らされた造形は、このままでもステキです。本日はここまで、明日はプラスター部分に入ります。
・・・2017.06.03更新
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ディズニーワールドを訪れた方は必ず目にする古びた壁や、経年変化を感じる塀・・・実際にレンガや石を積んだりした訳ではなく、まっさらな壁や塀などに新しく(しかも古びた感じに)作る、云わばフェイク。ディズニーワールドの世界観を演出するうえで欠かせないこれらの造作を「モルタル造形」と呼びます。
擬木や擬石、ブリック(レンガ)やプラスター(仕上げ塗り)など、特殊なセメントを使い、クラックや欠けなど細部にいたるまで本物そっくりに作り上げる、そんな事をこの現場でやろうと思います。
まずは造作前の下地作り、壁を洗浄したあと、耐アルカリ性ネットを圧着させ、この上に造形を施します。アルカリネットが繋ぎとなり、造形のヒビ割れ抑制になります。
最後に筋目を入れて終了。この筋目のお陰でこの上に乗る造形の付きが良くなるのです。
本日はここまで、下地の硬化を待たなければならないので、連続作業が出来ないのです。
明日はいよいよ役物(やくもの)の造形です。ここで言う役物とは造形の中で特に手の込んだ箇所を差し、今回で言えば擬木、擬石、擬岩となります。