• ボトリチス菌との闘い③

    ・・・2020年10月02日更新

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    Q.花屋に入荷して数日が経過したバラにカビが発生しました。責任の所在は花屋さんと生産者さんのどちらにあるでしょうか?

    A.責任の多くは花屋さんにあります。

     

    これが前回までの検証で得た答えですが、花屋さんに責任が及ばない場合もあるので、以下に個人的感想を書き出してみました。(あくまで感想レベルです)

    1.生産者さんが、生産、選別にベストを尽くして出荷するも、遠方産地であるが故に、市場到着まで多くの時間がかかってしまう。経由ポイントが複数ある場合などは菌の付着リスクも増えてしまう。輸送中、過密による湿度の上昇、混載による菌の伝染。

    2.生産現場の選別段階でカビ菌を知ってて見過ごす(確信犯)

    3.市場に保冷と除湿を完備した専用ヤードがない。

     

    ざっと思いつく限りです。このうち2と3は「なんとかしろ!」ですが、1に関しては業界全体で考えなければいけない問題だと思います。ベストを尽くされている生産者さんでさえ、残念ながら出荷時の最高な状態までしか知らず、よもや花屋さんに着く頃にはカビだらけなんて想像もできないでしょう。

     

    さて引き続きバラの観察ですが、さらにすっ飛ばして入荷後1ヶ月の様子です。

    どうでしょう?鑑賞には充分耐えられると思いませんか?多くのお客様が「バラは日持ちしない」とおっしゃいますが、管理次第でこんなに日持ちする花もありません。そしていかに長持ちさせるか?その方法をお伝えしようとすればするほどウザがられるのもまた事実なのであります(汗)

     

    次回は悲しいお知らせです・・・