• お庭メンテナンス(剪定)

    ・・・2015年09月11日更新

    かつて造園の仕事に携わっていた事もあり、今でもごくごくたまにお庭のメンテナンスをやらせていただいています。

    今日は地元のK様邸で、シマトネリコという木の剪定をおこなってきました。もともと鉢植えだったシマトネリコの水やりが追いつかず、安易に地植えしてしまった結果、「天空の城ラピュタ」みたいになってしまいました。

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    実は数年前から、毎年10月中旬頃に手入れさせていただいているのですが、今年はなぜが木の内側の葉がパラパラと落ちだし、毎日の掃除が大変ということもあって今年は早めにお声がけいただきました。剪定後の写真がこちら。

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    前述の通り、内側の葉が落ちてしまっているので少し寂しくなりましたが、ここから新芽が吹いてくるので、もう少し賑やかになるでしょう。

    ここで何故シマトネリコの葉が真夏にパラパラと落ちてしまったのかを考えたいと思います。実は同じ敷地に「常緑ヤマボウシ」という木も植わっていて、いつもこの時期は赤い実がたくさん付いているのに、今年はなぜかひとつも付いていません!   はは~ん・・・

    「謎はすべて解けた!」

    その前にまず「人が汗をかいて体温を調整するように植物も葉から水分を蒸散して葉の温度調整をする」というメカニズムを覚えておいてください。

    この夏は異常な猛暑でした。しかも長いこと雨が降らず土もカラカラでした。このK様邸はご覧の通り高台にあるので、他よりも水はけがよく、地植えの木ですら過酷な状況であったと推測されます。土がカラカラで根からの水分供給が乏しくなり、それなのに葉からはガンガンと水分が蒸散されるとどうなるか?ナント植物のもつ防衛本能により、自ら葉を落として水分の需要と供給のバランスを調整するのです。葉を落とすことで失われる水分を減らし、木自体が枯れる事を未然に防ぐのです。すごい!そして常緑ヤマボウシの実が付かない事もこの水不足が関与しています。それは実を形成するには多くの水分を必要とするからです。おそらく花後に実を付けたのでしょうが、水分不足で育たずに落果したものと思われます。あっ!あくまで推測ですよ。でも確かに植物が辛そうな夏でしたよね。

    でもこんなにばっさり切っても来年には・・・

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    またこうなります。(-人ー)