・・・2015年08月25日更新
千葉県は鈴木花卉園さん生産のジニアです。「クィーンレッドライム」や「グリーンライム」を中心とした色々ミックスです。個性的な花色が魅力です。
ジニアは和名で「百日草」と呼ばれ、地植えなどでは開花期間が長い事で知られます。ただ切花ではあまり日持ちしそうもないといった勝手な印象と、昔からあるジニアの花色や形が使いづらいなどの理由から、敬遠しがちな花材でした。ところが数年前に大田市場の仲卸で初めて(今回の品種と同じか定かではありませんが)↑これに似たものを見かけ、一目惚れして購入したところ、敬遠していた理由のひとつ、日持ちの概念が覆りました。さすが時期の花、夏場でナント2週間も持ってしまいました!ただしいくつか注意が必要です。
1.ジニアやガーベラ、ヒマワリといった、「茎が産毛っぽい花」はすぐに水が汚れるので、水替えの頻度をあげること。
2.水量が多いと茎の痛む面積も多くなるので少なめに!水量4〜5cmもあれば十分です。
3.とは言え、吸水量がとても多く、すぐに水が減るので水切れに注意が必要です。
4.ストローのような茎はとても繊細で折れやすいため、取り扱いに注意です。
これらを踏まえれば積極的にお客様にオススメしたい花材ですね。
ただひとつ問題があります。
それは「なかなか一般受けされずらい色」ということ。アンティークっぽい色合いは個人的には大好きなのですが、ご年配のお客様には特にウケが悪いです。なのでこの素敵なジニアをもっと魅力的に見せるには、我々フローリストの技量にかかっていると言えるでしょう。