• 振り返ればうたかたのような3月

    ・・・2024年03月30日更新

    花屋にとって3月は1年の中で最も過酷な1ヶ月だと思う。母の日の5月でも、暮れの12月でもない、1ヶ月を通してずーっと忙しい。

     

    ・具体的には卒業式。卒業生に配る1輪花から式場の舞台装花、保護者から先生への御礼など、高校/中学/保育園/幼稚園/小学校と、週替わりでうまく重ならないよう組み込んだものである。卒業が終わると最後に送別/退職というイベントが待ち構えている。とても有難いのだがこの制作数がかなりエグい。学校の先生の異動は1校で数人とはいえ市内に学校は何校あるのだろう。それは民間企業の退職/送別とて同じである。

     

    ・ご注文は毎日(恐ろしいほど)頂戴する。電話の音に恐怖を感じ、親機のコンセントを抜いてしまいそうな衝動に駆られる。※画像は処理済みの客注伝票だが、左部分は今年の1月〜2月分で右側は3月(20日くらい)

     

    ・幸いなことにここ数年はお客様のご協力もあって数日前からの事前注文が多くなった。それによってお店のオペレーションや仕入れ、品質管理にゆとりが生まれ、その結果、商品のクオリティへと反映される。どんなにキツくてもウチは決して手は抜かない。

    ・それでもまだまだ急な飛び込み注文は後をたたず、提示する制作時間を待ちきれずに憤慨して帰られるお客様もしばしば。ごめんなさい。事前に頂いているご注文から順番にお作りしているので・・・

    ・本日、教員の異動/退職が新聞朝刊に掲載された。朝から御栄転祝いの注文が舞い込む。入学式が終わるまでは何かと気が気ではない。しかしようやく、(毎晩コンビニ飯で、家には寝に帰るだけの生活が)これでようやく終わりを迎える。

     

    3月は別れの季節、そこに花屋が少しでも関われて、お力になれたのであれば幸いです。

    スタッフの皆さまもお疲れ様でした。