・・・2017年06月07日更新
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いよいよモルタル造形の花形である着色工程に入ります。まずは1層目、着色は薄く、薄く塗り重ねるのがポイントです。
濃度やカラーを微妙にかえて、この枕木だけで5~6層も塗ることで色彩に奥行きが出せるのです。
擬石やプラスターは、真新しかった新品当初の状態を再現した後、経年変化を感じる風合いにワザと汚していきます。この手法は「エイジング」などと呼ばれます。エイジングは適当に汚すのではなく、自然に汚れた感じを目指さなければなりません。たとえば人の手の位置に近い箇所は手垢がつく「だろう」とか、地面に近い箇所は雨の跳ね返りで汚れる「はず」といったように、偶然に出来る汚れや経年変化を意図的に作り出すのです。しかもそれは一目で気づかないくらい、さり気なくおこなう事で、よりリアルに近くように感じます。
エイジングの手法を少しご紹介。ハケで大胆に色を乗せ、霧吹きでウォッシュし・・・
布でサッとふき取る。
立体感を出すために陰影を意図的に付けます。擬石と擬石の隙間をグレーでほんのり色付け。
こうした地道な作業を繰り返してようやく完成を迎えます。
そう考えるとディズニーの造形はエリアごとにテーマも違うし、なにより規模がハンパない!その労力たるや、さぞかし大変だったろうなぁ・・・
天気も良く、乾燥も早かったので、翌日にやろうと思っていたトップコートも塗れました。これにてモルタル造形は完成です。明日は植栽とデコレーションです。